スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  

Posted by さがファンブログ事務局  at 

2008年08月08日

三日月の夜

先日の夜、昔の生徒の○ちゃんからメールが入りました。

今の仕事についての悩みが綴られていました。
そして、そんな悩みを持っている自分に嫌気がさしていると書いてありました。

いつもなら、メールで「こうした方がいいんじゃないかな?」と返信するのですが、その時は、何となくただ事ならぬ雰囲気を感じ、その夜直ぐに会うことにしました。
この子が ここで仕事を辞めてしまったら、この子の人生に今後大きく関わってくるような気がしたからでした。

かき氷でも食べに行こうよ!と軽く誘って 会ってみましたら、緊急性を感じた私のカンは当たってたようでした。
話を聞いてみると、彼女の悩みは彼女の身体にも影響を及ぼし始めていました。

普通に元気な人から見たら、「仕事には苦労はつきものだ。そのくらいの事で悩むなんて」というような事かもしれません。
でも、一面から見たらそうであっても、視点を変えて見れば、耐えられないような苦しみになる事もあります。

この子の目を見ると、それが感じられました。
もう30歳を過ぎたというのに、目が綺麗すぎるのです。
小学生の頃の瞳と 少しも変わっていません。

大人になったら、もちょっと澱むのよ。。。澱むって事は必ずしも悪いことではなくて、少しだけぼやけて見える事に救われる事だってあるのよ。

頭では全てわかっているのです。
だから、一般の社会常識を唱えたって 彼女にとっては机上の空論です。

かき氷をシャカシャカとスプーンで突きながら、どんな言葉を発してあげるべきなのか、彼女の表情を観察しつつ考える私でした。


帰り道、彼女を送る車中でアリエッタのCDを小さく流していましたら、彼女が言いました。

先生の声って なんか 聞いてるだけで ホッとする。。。 すごく癒されるんです。 

教師としてよりも、歌う人として なんと嬉しい言葉だったでしょうか。
お世辞ではなく、心から言ってくれてるのがわかるからです。

ありがとうね。

励ますつもりが、しあわせをもらって帰った三日月の夜でした。



このお花のような○ちゃんです。
今日の記事、仕事場から見てくれたらいいな・・・。
先生ね、「仕事行ってますか?」とメール出来ないでいるのよ。
  


Posted by chil-chil  at 07:32Comments(3)